能登の花ヨメ若林 千秋さんと
一本杉通りで花嫁のれんづくり
旧加賀藩の地域で伝わる嫁入り道具「花嫁のれん」をフルオーダーでつくります。 本人や家族が「のれん」に表したい思いを聞き取り、打ち合わせと相談を重ねながら、色や図柄をデザインし制作します。
(制作の相談~完成まで、4回程度ご来店いただき、実際に見て確認しながら進めます。)
【1回目】 写真や実物の花嫁のれんを見ながら、図柄を考案 (2~3時間)
(その後、デザインはメールでやりとりします。)
【2回目】 原図が決まった頃、実物大で確認し、色を決めます。(1~2時間)
【3回目】 のれんの図柄に色が入った状態を確認、生地の色を決めます。
【4回目】 仕上がりをお渡しします。
※花嫁のれんとは、旧加賀藩の地域で伝わる嫁入り道具のひとつで、のれんには実家の家紋が入れられます。昔は結婚式の朝に、嫁ぎ先の先祖にご挨拶をする“仏壇参り”をするときに、仏間の入口に花嫁のれんが掛けられ、生家を出て嫁ぎ先の人生へと進む結界として位置づけられていました。
家族の思い出をオリジナルにデザイン。花嫁のれんは花嫁の人生の節目を飾る嫁入り道具。のれんに描く図柄は、家族との思い出や願いを丁寧に聞いて千秋さんが描き、かたちにしていきます。
家族の思いが込められた図柄が完成した後は、原図で実物の大きさを確認し、実際のサンプルを見ながら染色する色を決め、職人さんに染めてもらいます。
「花嫁のれんをつくりながら、家族の大切な節目に携われることは、とても幸せなことです。」と話す千秋さん。家族の気持ちを確かめ合いながら、大事につくられる花嫁のれんは、世界でたったひとつの宝物。